第11話・思い出のお好み焼

 前回までのあらすじ
 京都観光2日目。午前中を利用し、宇治を訪れたみっつと岩夫は「平等院鳳凰堂」に感激。その帰りのJRの車内で岩夫を貶めて意気上がるみっつは大好きなお好み焼を昼食に食べる事を提案し岩夫も承諾したのだった。では、本編の開始です!

 JR内では非難していたが岩夫所持の「るるぶ京都」は今回の旅において影に日向に大きく活躍したものだった。そして、昼食の場所に選んだお好み焼き屋(例によって名前を覚えていない/汗)もそこからチョイスしたものだった。
 みっつ 「岩夫、どっちに進めばいいの?」
 地図を頼りに2人は京都駅から歩き出した。どうやら、高校野球などで有名な平安高校の裏側に位置しているようだった。普通の住宅街の間を歩きながら2人はお好み焼き屋に到着した。やはり朝から行動していたので空腹な2人はすぐに注文してお好み焼きを待った。
 みっつ 「この店では作ってくれるんだね~。」
 岩夫 「でも、確実に美味なのが食べれるからいいよね」
 そして、お好み焼きが運ばれて来たが、正直言ってメチャクチャ美味だった!なんと言っても、特製ソースが適度に辛く具材にもマッチしていた。おそらく、これまでの人生で食べた最高のお好み焼きだったと思う。次に京都に行ったら確実にまた食べに行くだろう。さて、空腹感を満たした2人は満足といった様子で外に出た。
 みっつ 「いや~!美味かった!最高!」
 岩夫 「確かにね!さて、バス停を探そうか。」
 次の目的地は「清水寺」だったのだが、とりあえず近くのバス停からバスに乗り込み向かう事にした。実はみっつは修学旅行で清水寺を訪れていたのだが、岩夫は行きたかったらしいが修学旅行で行けず、この機会に訪れたのだった。
 みっつ 「確か、こっちの坂の方に進むんだよ~。」
 岩夫 「流石は2回目だね~!」
 拙いみっつの案内で清水寺に突入したのはいいが、年末だというのにこれまで行った観光地以上に大勢の観光客がいた。この時点で夕方なので清水の舞台から黄昏の京都が見ることが出来た。まさに絶景かなである。
 岩夫 「この景色が凄いよね~!」
 みっつ 「確かにね!修学旅行では夕方に観光は少ないし来て正解だったよ」
 十分に景色を堪能した2人は、飲めば長寿、健康、学問に御利益があるという3筋の水が流れる音羽の滝に移動した。
 みっつ 「やっぱ、こういうのは飲むしかないしょ!」
 岩夫 「そうだねぇ~!飲みに行こうか」
 120歳まで長生きしたいみっつは長寿の水を飲みあさっていたが、対照的に岩夫は学問の水を浸かれた様な目で飲んでいた。来年、受験を控える身とはいえ岩夫からは異様な雰囲気がした。みっつは、
 (相変わらず、生き急いだ奴だなぁ。この男なら受験前日なら新興宗教の信者並にこの水を買うな!)
 と、しごく自然な感想を抱いていた。とりあえず、見るべき物は見尽くしたので家に戻る事にしてバスに乗ったのだった。比較的、すぐに帰って来れたので一息つきながら、
 みっつ 「さて、帰って来たけど晩飯どうするよ?」
 岩夫 「そうだねぇ。また自炊しようかな」
 みっつ 「あらら、好きねぇ。どうよ、岩夫。明日には帰るんだし、この辺を散歩してみないかい?」
 岩夫 「そうだね。買物も兼ねて行ってみようか!」
 そして、2人はこの旅で最後となる京都の夜を満喫しようと外に繰り出したのだった。

 相変わらず、燃費が悪いのを自覚しながらも今日の2本目を書き上げました・・・。そんな訳で、次回は京都最後の夜を迎えた2人がどのように過ごすのか!?次回は第12話「京都の夜にウィラポン」をお贈りします。どうぞ、お楽しみに~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ
           [製作協力] RYO


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